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2026年7月1日の星は、広島のあの日に「似ている」のか――SNSで広がる不安を、星図そのものに立ち返って静かに検める

  • 2 日前
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2026年7月1日の星は、広島のあの日に「似ている」のか――SNSで広がる不安を、星図そのものに立ち返って静かに検める



こんにちは。 時量師神社のブログへようこそ。

「今年の6月末から7月初めの星まわりが、広島に原爆が落とされた日に似ている」 SNS上で今、そんな投稿が静かに広がっています。


時量師神社としては、いたずらに恐れを煽ることも、頭から打ち消すこともいたしません。


星の図(ホロスコープ)そのものに立ち返り、落ち着いて検証してまいります。







金色で示したのが両図に共通する双子座における火星と天王星。それ以外の天体(朱の点)の配置は、まるで別の空であることがひと目で分かります。(位置はスイス・エフェメリスによる実測値)



まず結論から


両日の天体の位置を実際に計算して並べると、「全体として似ている」とは言えません


共通しているのは「火星と天王星がそろって双子座にある」という1つの構図だけです。


1945年8月6日の空を決定づけていた獅子座での太陽と冥王星の重なり(誤差3度/破壊と大量死を象る配置)、蟹座での月と土星の重なり(誤差0.2度/集合的な悲嘆を象る配置)――惨禍を象(かたど)るこの2つの形は、2026年7月にはどこにもありません。


残りの天体も、ことごとく別の座にあります。


土星は蟹座から牡羊座へ、木星は乙女座から獅子座へ、海王星は天秤座から牡羊座へ。


冥王星にいたっては、当時の獅子座とちょうど正反対の水瓶座に移っています。


太陽も、あの日は獅子座でしたが、7月1日は蟹座。


10の天体のうち双子座でそろうのは火星と天王星の2つだけで、骨格はまるごと別物だと言ってよいのです。



共通点の重みを、はかる


同じ「双子座でそろう」でも、火星と天王星では意味の重さが違います。


天王星は約84年で天を一周する、きわめて遅い星。


前回この星が双子座に滞在したのが1942〜49年、つまり第二次大戦の真っ最中でした。


さらにその前は南北戦争期、独立戦争期。


いずれも戦乱と重なったため、占星術では「双子座の天王星は動乱の前触れ」と語り継がれてきました。


広島のあの日に天王星が双子座にあったのも、この84年の大きな循環の1コマです。


「あの日に似ている」というより、「あの日と同じ循環の、同じ位相に再び入っている」――これが正確な言い方です。


いっぽう火星は約2年で天を一周する速い星で、双子座を通るのは6週間ほど。


つまり、「双子座の火星」だけなら、さほど珍しくありません


意味が際立つのは、その速い火星が、遅い天王星と同じ双子座で重なる(合になる)ときです。


そして計算すると、両星は2026年7月4日に双子座4度でほぼ完全に重なります(誤差0.1度)。


火星と天王星の合は、古くから「突発・衝動・事故・爆発」を示す、短期では最も警戒される配置の1つ。


1945年の図でも火星(双子座9度)と天王星(双子座16度)はともに双子座にいましたが、約7度離れた緩い同居でした。


接近の鋭さでは、むしろ2026年のほうが上なのです。


この1点こそ、2つのチャートが本当に響き合う核心と言えます。


名指しされる理由がもう1つあります。


水星の逆行です。


6月30日から7月24日まで、蟹座で水星が逆行します。


これは「連絡の行き違い・交通や情報の乱れ」を示す、毎年めぐる「ざわつき」の星まわりで、破局を意味するものではありません。


「6月29日〜7月6日に良くないことが」という占い師の方の警戒も、おそらくこの水星逆行入り(6月30日)と火星・天王星の合(7月4日)を指したものでしょう。


ただし、火星と天王星の合は2年ほどの間隔でくり返し訪れ、その大半は大きな事もなく過ぎてきました。


「警戒に値する位相ではあるが、惨事を確約するものではない」


――これが冷静な見立てです。



世界の占星術師は、実は日本を見ていない


ここが肝心です。


たしかに世界の名だたる占星術師も、2026年7月初旬に注目しています。


けれども、そもそもその視線は、ほぼ全員がアメリカに向いているのです。


英語圏で最も影響力のある占星術番組「ジ・アストロロジー・ポッドキャスト」は、7月4日の火星・天王星の合がアメリカ建国250周年(7月4日)と重なることに着目しています。


米国の出生図では、双子座が「戦争」を司る場所にあたり、独立戦争・南北戦争・第二次大戦の転機がいずれも「双子座での火星・天王星の合」と一致した、という研究です。


つまり、語られているのは「アメリカの物語」であって、日本や広島を名指しした世界的な分析は見当たりません。


しかも、彼らが説くのは、特定の1日の破局ではなく、2025〜2033年という7年がかりの社会変動の局面です。



星は「決定」ではなく「気配」


当社の御祭神・時量師神さまは、時を計り、節目をつかさどる神。


星を観るとは本来、恐れるためではなく、時の移ろいに身を整えるための営みでした。


事実だけを並べればこうなります。


火星と天王星が双子座でそろう――この構図は、確かに歴史の動乱期と重なってきました。


けれど「7月1日の図が広島の日に瓜二つ」という主張は、星を1つずつ照らし合わせれば明らかに言い過ぎです。


重なるのは双子座の火星と天王星、それは「その日」の性質ではなく「この数年」の背景にすぎません。


昨年も「7月5日に大災難。大津波が起きる」というような予言が広く流れ、当管理人である出雲巫女SAKUYAは、太平洋側の玄関である江島神社へ大祓に参りましたが、結局何事もなく過ぎ去りました。


今年の話も同じ不安の系譜の中にあると見るのが妥当でしょう。


7月初旬は、情報や交通が乱れやすく、勢いにまかせた判断を避けたい時期。


その程度に受けとめ、日頃の備えを静かに整えておく・・・


それが、星を畏れつつも星に振り回されない、一番理にかなった「構え」だと思います。


どうぞこの時期を心安らかにお過ごしくださいませ。




参考・典拠

・The Astrology Podcast「Mars-Uranus Conjunctions in Gemini in US History」(C. Brennan, N. D. Best)2025年12月12日/theastrologypodcast.com

・Rob Brezsny's Free Will Astrology「Uranus in Gemini」2025年7月22日/newsletter.freewillastrology.com

・星読みテラス「2026年天体運行表」2026年2月19日/sup.andyou.jp

cocoloni占い館 Sun「2026年水星逆行6月30日〜7月24日」2026年6月15日/honkaku-uranai.jp

※天体位置は Swiss Ephemeris(pyswisseph)による実測値。広島=1945-08-06 08:15 JST/比較=2026-07-01 12:00 JST を算出。





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